Miscellaneous

ある家庭教師の独り言

ブログ・3年経過

私がこのブログを書き始めたのは、2010年の10月だ。丸3年が経ち、今月で4年目に入る。感無量とまではいかないが、決して文章を書くのが好きではない私が、よく3年も続けられたなと、我ながら感心している。 そもそもブログを書き始めたのは、個人的な意見を…

理不尽な評価は現場を歪ませる

川勝・静岡県知事の、全国学力テストに関する発言が話題を呼んだ。小学校国語Aの正答率が、全都道府県で最下位だったことを受け、県内の点の悪かった下位100校の校長名を公表すると言うのだ(紆余曲折があり最終的には、上位の学校の校長名を公表することに…

やる気がない時は放っておくのがイチバン・・・現代はムリかな

これと言う特定の理由があったわけでないが、私は高1、高2の時にやる気をなくし、ほぼ全く勉強しなかった。高3になって、ひょんなことから(と言っても、理由を明確に挙げるのは難しいのだが)勉強をし出し、そして1年の浪人を経て、何とか大学に受かったの…

単語は自分でできる?

夏休みとなり、入会希望者の体験授業も増えてきた。体験授業では、こちらの授業のやり方を示すとともに、色々と話を聞いたり、テストの点などのデータ類を見たりして、生徒の現状を分析し、今後の授業の方針、自らの勉強の仕方の注意点などを提示している。 …

従来の教材が使えない?

恐らく、私は頑固な方なのだろう。そもそも、自らの思いを貫くために、独立して一人で教えているくらいなのだから(3月の記事参照)。でも、やみくもに頑固な訳ではなく、状況には柔軟に対応しているつもりだ。その一つの表れとして、従来よく使っていた教材…

インターネットの恩恵

私が今のような形で仕事ができているのは、全くもってインターネットのおかげだ。扱う生徒は少数だが、広範囲の地域を対象とするというやり方は、インターネットがなければできないことだ。 振り返ると、私がインターネットを始めたのは1995年、パソコンを世…

生徒の真意が察知できてよかった

私は自分の中に湧いた感情を、自分で不思議に思うことがよくある。あれ、何で自分はここで怒っているんだろうとか、へぇ、自分はこういう事に感動する人だったんだ、といったように。授業でも同様の感覚を持つことがあり、最近もこんなことがあった。 私の授…

独立の経緯

2月の記事にも書いたように、先月で独立して満10年になるのだが、今さらながら、独立の経緯を述べてみたい。 私が独立したのは2003年だが、独立を意識したのは、その1年ほど前に、某大手予備校をクビになった時だ(ズバリ暴露してしまうが)。とは言っても、…

英語110番・満10年

この2月で、英語110番は満10年を迎えた。まさに10年前私は、自分が行いたい指導を貫くために、そしてある意味では、自由な生き方を模索すべく、独立をしたのだ。(独立の経緯はコチラ) 10年は一昔と言うが、振り返ると、色々なことが思い出される。世の中の…

センター試験の微妙な変化

今年のセンター試験(筆記)は、昨年と比べて、出題形式やレベルに大きな変化はなかったが、長文の分量が少し増え、一層の速読力が求められただろうか。ただそれ以上に、実際解いてみて感じた微妙な変化がある。それは、英文そのものの解釈というよりも、情報…

不安なら大丈夫

昔教えていた予備校に、ある生徒がいた。直接教えていたわけではないのだが、話はよく交わした。その生徒が高校3年の秋深まる頃、「入試も近づいてるけど、大丈夫か?」と聞くと、すかさず「大丈夫っす、余裕っす。」との堂々とした返事。でも実は、この生徒…

勉強、やらせ過ぎ

ウチには、中高一貫校の受験学年以外の高1生、高2生、もしくは中学生も来ているが、そうした生徒と接していてよく思うのは、学校のカリキュラムが随分厳しいなということ。厳しいというのは、進度が速すぎではないかと思えたり、課題の分量が多すぎではない…

出来ない生徒の気持ちは分かるつもりだが・・・

色々あって、私は高1、高2の時にやる気をなくし、ほぼ全く勉強をしなかった。当然成績も悲惨なもので、学年最下位などというのも珍しくなかった。なので私は出来ない生徒の気持ちがわかるつもりだ・・・が、必ずしも出来ない生徒に優しいわけではない。それ…

勉強は何をやるかよりもどうやるか

少し前の話だが、ある高1生の期末テストの得点が、その前の中間テストから2倍以上UPして70点台となった。そして、その成果を上げるのにに大きな役割を果たしたと思われるチェックリストがある。まずはそのリスト(←クリック)をご覧いただきたい。 このリス…

オリンピックに見た、変わったこと、変わっていないこと

ロンドンオリンピックが終わった。今風の言い方をすれば、私も多くの感動をもらった。 今回の日本選手・チームで、私が注目していたのはサッカーだが、中でも特に印象に残っているのは、男子の初戦・対スペイン戦だ。前回の2010年のワールドカップ優勝国、FI…

いじめ対策は「心」で

大津の中学校のいじめ自殺問題、本当に痛ましい出来事だ。加えて、教師と教育委員会の対応があまりにもひどい。いじめというものは昔からあったし、それに関する記者会見も様々目にしてきた。でも今回の校長や教育長の、あそこまで責任逃れに必死になってい…

自分が認識できなければ、真の勉強はできない

ある生徒が、3日もあれば単語1000個くらいは覚えられそうだ、と言った。この生徒には1週間で、単語を50~100個覚えてもらってテストをする課題を出していた。毎回のテストの出来はまずまずで、それが何回か繰り返されるうちに、気持ちも高まり、3日もあれば…

登山から学ぶ哲学

久しぶりに教育以外の話。 私の趣味の一つに登山がある。なぜ登山をするのか? 実感に即して言えば、自然の中に身を置くと気持ちいいから、達成感が味わえるから、スリルが楽しいから、などということになる。本来理屈がどうということではない。 が、登山の…

辞書は引くべき or 引くべきでない?

4月になり、各予備校の新年度が始まったが、今年もまた例のコトが起こっているようだ。それは各先生によって、勉強法に関する指示がばらばらだということ。もちろん各先生とも、信念を持って、生徒の学力を上げるのに一番よい、と思えることを指示していると…

合格体験記ではあるが・・・

ホームページの生徒の体験記に、S.S.くんのものがある。本来こうした体験記は、希望する学校に合格し、そして進学するというものだろう。でもこの生徒の体験記は、読んでおわかりのように、大学には合格したが、進学せずもう1年勉強を続けるというもの。 こ…

センター試験を目指そう

今年のセンター試験(筆記)は、昨年より若干易化したように思う。これまで前年と比べて易化したなと思う年は何度もあったが、今年の印象は以前と少し違う。例年、易化したと言っても、紛らわしい問題が何題かは含まれていたものだ。特に昨年は、発音問題に、…

現実を見よ

2011年ももうすぐ終わり。受験生はいよいよ追い込みだ。不安な気持ちも高まっているかもしれない。でも私はあえて「現実を見よ」と言いたい。つまり、自分の盲点にしっかり目を向けよ、ということだ。 直前期とは言え忘れてはならないのは、自分が出来なかっ…

情報過多時代の勉強

先日、英語の問題集を見に、比較的大きな書店に行った。いつも思うことだが、とにかく本の種類が多い。英語の本だけでも、よくここまで種類があるなと驚く。教える側でさえ、迷うことがあるくらいだから、生徒は、どれを選んだらよいか、さぞ迷うことだろう…

単語を覚えなくてよい?

少し前に、ある生徒(浪人生)が入会した。初回の体験授業で、状況を色々聞くと、この春から、つまり浪人してから、単語の暗記をやめたと言う。あまりにも意外な発言に、一体どういうことなのかと尋ねると、現役時は、単語集を使って暗記をしていたのだが、予…

リーダー、ヒーローが要らない日本人

数年前から、日本では総理大臣が頻繁に変わっている。原因のほとんどは、その人の能力や資質によるものだと思うが(特に政権交代以降は顕著)、一方でマスコミが、ほんのちょっとした失言でも責め立て、それに国民も同調するという事がなくならなければ、事…

本当に力がつく勉強とは

ある見方をすると、勉強というものは、2種類あると思う。それは、既に知っている知識の運用力を高める勉強と、全く知らなかった知識を新たに身につける勉強だ。 英語の勉強で言うと、前者は、問題集を解いたり、入試の過去問演習をしたりすること、後者は、…

「本気」で勉強すると・・・

現在教えているある高3生が、春に受けた模試(某大手予備校の全国模試)の英語で、75という偏差値をとった。その前(高2の冬)の模試では偏差値55だったので、何と一気に20も上がるという快挙だったのだ。 この生徒は高2の初めから、ウチに通っていて、当時も何…

問題が解けない幸せ これまでに出会ったすごい先生

前回の記事に続いて、今度はすごい先生の話。 以前私が勤めていたある予備校の数学の先生なのだが、その先生は、大学に入るまで、数学で解けない問題に出くわしたことがないと言う。 中学の時に、すでに高校数学をマスターしてしまい、まだネットのない時代…

中1で微分を習得(発明?) これまでに出会ったすごい生徒

長年教える仕事をしていると、時おりすごい生徒に出会うもの。以下に3名ほど披露させていただく。 ● 2ケ月で単語を2000個覚えた高3生 予備校で教えていた時、ある高3生が9月に、模試で英語の偏差値だけ50未満で、一向に上がらないのだが、どうしたらいいか、…

困った予備校の授業

英語が特に苦手ということで、某予備校とかけもちで、ウチに来ている浪人生がいる。その予備校のある長文の授業が、なかなかクセモノで、本文など読まなくてもいいし、本文が分からなくても、ある解法を用いれば設問は解ける、といったものだった。 私も以前…