Miscellaneous

ある家庭教師の独り言

2011-01-01から1年間の記事一覧

現実を見よ

2011年ももうすぐ終わり。受験生はいよいよ追い込みだ。不安な気持ちも高まっているかもしれない。でも私はあえて「現実を見よ」と言いたい。つまり、自分の盲点にしっかり目を向けよ、ということだ。 直前期とは言え忘れてはならないのは、自分が出来なかっ…

情報過多時代の勉強

先日、英語の問題集を見に、比較的大きな書店に行った。いつも思うことだが、とにかく本の種類が多い。英語の本だけでも、よくここまで種類があるなと驚く。教える側でさえ、迷うことがあるくらいだから、生徒は、どれを選んだらよいか、さぞ迷うことだろう…

単語を覚えなくてよい?

少し前に、ある生徒(浪人生)が入会した。初回の体験授業で、状況を色々聞くと、この春から、つまり浪人してから、単語の暗記をやめたと言う。あまりにも意外な発言に、一体どういうことなのかと尋ねると、現役時は、単語集を使って暗記をしていたのだが、予…

リーダー、ヒーローが要らない日本人

数年前から、日本では総理大臣が頻繁に変わっている。原因のほとんどは、その人の能力や資質によるものだと思うが(特に政権交代以降は顕著)、一方でマスコミが、ほんのちょっとした失言でも責め立て、それに国民も同調するという事がなくならなければ、事…

本当に力がつく勉強とは

ある見方をすると、勉強というものは、2種類あると思う。それは、既に知っている知識の運用力を高める勉強と、全く知らなかった知識を新たに身につける勉強だ。 英語の勉強で言うと、前者は、問題集を解いたり、入試の過去問演習をしたりすること、後者は、…

「本気」で勉強すると・・・

現在教えているある高3生が、春に受けた模試(某大手予備校の全国模試)の英語で、75という偏差値をとった。その前(高2の冬)の模試では偏差値55だったので、何と一気に20も上がるという快挙だったのだ。 この生徒は高2の初めから、ウチに通っていて、当時も何…

問題が解けない幸せ これまでに出会ったすごい先生

前回の記事に続いて、今度はすごい先生の話。 以前私が勤めていたある予備校の数学の先生なのだが、その先生は、大学に入るまで、数学で解けない問題に出くわしたことがないと言う。 中学の時に、すでに高校数学をマスターしてしまい、まだネットのない時代…

中1で微分を習得(発明?) これまでに出会ったすごい生徒

長年教える仕事をしていると、時おりすごい生徒に出会うもの。以下に3名ほど披露させていただく。 ● 2ケ月で単語を2000個覚えた高3生 予備校で教えていた時、ある高3生が9月に、模試で英語の偏差値だけ50未満で、一向に上がらないのだが、どうしたらいいか、…

困った予備校の授業

英語が特に苦手ということで、某予備校とかけもちで、ウチに来ている浪人生がいる。その予備校のある長文の授業が、なかなかクセモノで、本文など読まなくてもいいし、本文が分からなくても、ある解法を用いれば設問は解ける、といったものだった。 私も以前…

震災とマスコミ

この震災で色々なことを考えさせられたが、いつもより多くテレビを見ていたこともあって、マスコミのひどさが改めて気になった。 もちろんマスコミの報道をきっかけに、支援が行き渡るようになったりと、役立つ報道があることは重々承知しているのだが、一部…

学校は、生徒が正しい勉強に向かうように仕向けよう

以前(10 11/24)の記事で、学校の定期テストでの出題割合が低いため、長文の勉強をしなかった生徒の話をしたが、それより前に、もっと驚くべき生徒に出会ったことがある。それは、単語の暗記をしないという生徒。その生徒は、やはり学校のテストでの出題割合…

小学校・英語必修化への期待

いよいよ4月。新学年の始まりだ。今年から小学校で、外国語(英語)活動が必修化される。実によいことだと思う。というより、導入が遅すぎたくらいだ。 小学校で英語を取り入れようという話が出て、かれこれ十数年経つのだが、当初は、小学校のうちは、国語…

私にとっての地震の日

3/11(金)の東北での地震、とりわけ、津波の想像を絶するほどの凄まじい威力に、衝撃を受けていたが、加えて、福島の原発の問題も深刻になってきている。避難所の状況も本当に厳しそうで、被災された皆様には、本当に心からお見舞い申し上げます。 次々と起…

京都大学・入試問題流出

京都大学の入試問題流出、本当に驚きだが、冷静に考えてみると、そうしたことを、やろうと思えば出来る技術は整ってしまったのだから、起こるべくして起こった事件だとも思う。 それにしても、疑問点が多い。なぜよりによって、京都大学という日本の最高峰の…

入試英語長文から学ぶ幸福論 その2

前回の記事(2/12)で触れた、最近目にした、幸福論と言える内容の入試とは、09年慶応大・法の問題。話しの中心は、幸福の定義というものが難しい中、社会が市民の幸福をどう実現するか、ということだったが、前回取り上げた入試の内容と同じように、「選択…

入試英語長文から学ぶ幸福論 その1

05年筑波大入試の英語長文問題に、選択肢が増えると幸福感は減る、といったことが書かれていた。物が色々選べる、つまり選択肢が多い豊かな社会では、多くの選択肢と比較検討できてしまうがゆえに、自分は最善の選択をしたのか、という疑問が常につきまとい…

力試しはすれど、力をつけさせない学校

極端な言い方ではあるが、タイトルの通り、英語の力試しはするのだが、力をつけさせない学校の例を耳にした。その学校は、根本的な実力をつけるための地道な作業をあまり重視せず、模試やその他の試験を多く受けさせるなど、実戦練習を重視しているとのこと…

センター試験が終わって・・・文法は!?

今年もセンター試験が終わった。受験生の皆さん、お疲れ様でした。今年は全国的に気象条件が悪く、一段と大変だったことでしょう。 今年のセンター試験は、昨年と比べ、総語数が増えたものの、若干易化したように思われる。が、総じて言えば、それほど大きな…