Miscellaneous

ある家庭教師の独り言

日々の授業

ただ音読しても、ただ問題を解き直しても、効果はない

英語の勉強は、理解して覚えるだけではダメで、問題を何度も解き直したり、英文を何度も音読したりといった反復作業が必要だ。そうした反復作業で、理屈で何とか分かるものを、直感的に分かる域に高めて初めて実力がつくと言える。 もっとも音読などの反復作…

ネットの情報を鵜呑みにすると危険・・・受験勉強の落とし穴

ウチに来る生徒の大半は、覚えるべき単語が覚えられていないのだが(そしてこれこそが英語が出来ない理由の筆頭)、最近来た生徒(浪人生)はそうではなく、非常によく覚えていた。実際チェックをしてみると、使っている単語集(シス単)はほぼ完璧に覚えら…

今の生徒は真面目だが・・・

私は、かれこれ30年ほど教える仕事をしている。これだけ教えていると、昔と比べ、やはり生徒の気質は変わってきたなあ、とつくづく感じる。変わった点は色々あるのだが、最近特に感じるのは、生徒が真面目になったということだ。 真面目なのは本来よいことな…

和訳は不要?

昔、私が高校生だった1980年代や90年代は、学校の授業は受験には役立たないと言われていた。それが徐々に学校でも、受験を意識した授業を行なうようになってきた。学校教育的な是非はあるかもしれないが、受験生にとっては有難いことだろう。でも最近それが…

求めないものは手に入らない

受験の天王山と言われる夏休みも終わりを迎えるが、受験生の皆さんは、うまく勉強を進められただろうか。その夏休みは、実戦的な勉強も意識すべき時だが、英語の受験勉強において、多くの受験生にとって、最後にして最大の山場となるのが、「速読力」の養成…

普通がイチバン

今の日本、何においても、他との差別化が必要なのか、変わったものがもてはやされる。なのでちょっとあまのじゃくな(!?)私は、逆に「普通」をウリにしようと思っている。と言うより、世間の風潮とは関係なく、当初から、奇をてらわず正攻法で(つまり普通…

個人指導のジレンマ

今さらの話だが、個人指導(家庭教師)のような1対1の指導のメリットは、生徒個人の特徴、レベルに合わせた指導ができるということだ。でもこのことは、デメリットにもなる。生徒に合わせることを意識しすぎると、本来目標とするレベルになかなか高まってい…

単語は自分でできる?

夏休みとなり、入会希望者の体験授業も増えてきた。体験授業では、こちらの授業のやり方を示すとともに、色々と話を聞いたり、テストの点などのデータ類を見たりして、生徒の現状を分析し、今後の授業の方針、自らの勉強の仕方の注意点などを提示している。 …

従来の教材が使えない?

恐らく、私は頑固な方なのだろう。そもそも、自らの思いを貫くために、独立して一人で教えているくらいなのだから(3月の記事参照)。でも、やみくもに頑固な訳ではなく、状況には柔軟に対応しているつもりだ。その一つの表れとして、従来よく使っていた教材…

生徒の真意が察知できてよかった

私は自分の中に湧いた感情を、自分で不思議に思うことがよくある。あれ、何で自分はここで怒っているんだろうとか、へぇ、自分はこういう事に感動する人だったんだ、といったように。授業でも同様の感覚を持つことがあり、最近もこんなことがあった。 私の授…

独立の経緯

2月の記事にも書いたように、先月で独立して満10年になるのだが、今さらながら、独立の経緯を述べてみたい。 私が独立したのは2003年だが、独立を意識したのは、その1年ほど前に、某大手予備校をクビになった時だ(ズバリ暴露してしまうが)。とは言っても、…

英語110番・満10年

この2月で、英語110番は満10年を迎えた。まさに10年前私は、自分が行いたい指導を貫くために、そしてある意味では、自由な生き方を模索すべく、独立をしたのだ。(独立の経緯はコチラ) 10年は一昔と言うが、振り返ると、色々なことが思い出される。世の中の…

勉強は何をやるかよりもどうやるか

少し前の話だが、ある高1生の期末テストの得点が、その前の中間テストから2倍以上UPして70点台となった。そして、その成果を上げるのにに大きな役割を果たしたと思われるチェックリストがある。まずはそのリスト(←クリック)をご覧いただきたい。 このリス…

自分が認識できなければ、真の勉強はできない

ある生徒が、3日もあれば単語1000個くらいは覚えられそうだ、と言った。この生徒には1週間で、単語を50~100個覚えてもらってテストをする課題を出していた。毎回のテストの出来はまずまずで、それが何回か繰り返されるうちに、気持ちも高まり、3日もあれば…

合格体験記ではあるが・・・

ホームページの生徒の体験記に、S.S.くんのものがある。本来こうした体験記は、希望する学校に合格し、そして進学するというものだろう。でもこの生徒の体験記は、読んでおわかりのように、大学には合格したが、進学せずもう1年勉強を続けるというもの。 こ…

単語を覚えなくてよい?

少し前に、ある生徒(浪人生)が入会した。初回の体験授業で、状況を色々聞くと、この春から、つまり浪人してから、単語の暗記をやめたと言う。あまりにも意外な発言に、一体どういうことなのかと尋ねると、現役時は、単語集を使って暗記をしていたのだが、予…

本当に力がつく勉強とは

ある見方をすると、勉強というものは、2種類あると思う。それは、既に知っている知識の運用力を高める勉強と、全く知らなかった知識を新たに身につける勉強だ。 英語の勉強で言うと、前者は、問題集を解いたり、入試の過去問演習をしたりすること、後者は、…

「本気」で勉強すると・・・

現在教えているある高3生が、春に受けた模試(某大手予備校の全国模試)の英語で、75という偏差値をとった。その前(高2の冬)の模試では偏差値55だったので、何と一気に20も上がるという快挙だったのだ。 この生徒は高2の初めから、ウチに通っていて、当時も何…

問題が解けない幸せ これまでに出会ったすごい先生

前回の記事に続いて、今度はすごい先生の話。 以前私が勤めていたある予備校の数学の先生なのだが、その先生は、大学に入るまで、数学で解けない問題に出くわしたことがないと言う。 中学の時に、すでに高校数学をマスターしてしまい、まだネットのない時代…

中1で微分を習得(発明?) これまでに出会ったすごい生徒

長年教える仕事をしていると、時おりすごい生徒に出会うもの。以下に3名ほど披露させていただく。 ● 2ケ月で単語を2000個覚えた高3生 予備校で教えていた時、ある高3生が9月に、模試で英語の偏差値だけ50未満で、一向に上がらないのだが、どうしたらいいか、…

困った予備校の授業

英語が特に苦手ということで、某予備校とかけもちで、ウチに来ている浪人生がいる。その予備校のある長文の授業が、なかなかクセモノで、本文など読まなくてもいいし、本文が分からなくても、ある解法を用いれば設問は解ける、といったものだった。 私も以前…

学校は、生徒が正しい勉強に向かうように仕向けよう

以前(10 11/24)の記事で、学校の定期テストでの出題割合が低いため、長文の勉強をしなかった生徒の話をしたが、それより前に、もっと驚くべき生徒に出会ったことがある。それは、単語の暗記をしないという生徒。その生徒は、やはり学校のテストでの出題割合…

私にとっての地震の日

3/11(金)の東北での地震、とりわけ、津波の想像を絶するほどの凄まじい威力に、衝撃を受けていたが、加えて、福島の原発の問題も深刻になってきている。避難所の状況も本当に厳しそうで、被災された皆様には、本当に心からお見舞い申し上げます。 次々と起…

話せばわかる、意外な盲点

私の初回の授業は、無料体験授業という形で行なっている。生徒さんに、授業の良し悪しを判断してもらうとともに、私の方は、生徒の特徴、状況をきちんと把握し、今後どういう授業をしていけばよいかを探っていく。 ある体験授業でのこと、気になる出来事が。…